県連トピックス

核兵器禁止条約の会・長崎「結成3周年のつどい」開催報告

 5月31日(土)、核兵器禁止条約の会・長崎が結成して3周年を迎えるにあたり、長崎被災者協議会の地下講堂において「結成3周年のつどい」を開催しました。「核兵器禁止条約の会・長崎」は、長崎の被爆者団体や長崎県生協連などで構成して平和に関する活動を行っています。当日は被爆者の方を中心に50名が参加して、改めて核兵器の脅威と廃絶に向けた活動を継続していく必要性を確認しました。

 司会は、会の構成メンバーである長崎県生協連の髙木事務局長が務め、最初に本日のつどいのメインである、核兵器をめぐる現状に関する学習として、長崎大学核廃絶研究センター(レクナ)の中村桂子准教授を招き、「今日の核をめぐる情勢とこれからの活動のすすめ方について」をテーマに講演していただきました。

 中村准教授は、核兵器を「保有するタブー」の訴えを強化する重要性を説明され、二大核大国である米国とロシア間で唯一残る核軍縮条約である新戦略兵器削減条約(新START)が来年2月に失効する見通しのほか、老朽化した核兵器システムの維持管理に向けた改修が進んでいることなど紹介しました。そして「数の面でも質の面でも、核軍拡に向かっている」と述べ、改めて核兵器廃絶に向けた活動、みんなで大きな声をあげて行く必要性を強く訴えられました。参加したみなさんは興味深く耳を傾け、質疑応答の時間でも、いろいろな質問や感想が寄せられました。

 続いて、5月中旬に核保有国の英国を訪れた県原爆被害者手帳友の会の朝長万佐男会長より、現地で核被害の実相を伝えた活動の報告をしていただきました。

 最後に「核兵器禁止条約の会・長崎」として、結成4周年に入りますが、今後も粘り強く、核兵器の廃絶に向けて活動を行っていくことを確認して本日の「つどい」を終了しました。

 
司会を務めた県生協連の髙木事務局長   講演された中村桂子准教授
 
朝長万佐男会長より英国訪問の報告   参加者のみなさん

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