県連トピックス

核兵器禁止条約発効4周年のつどい開催報告について

 1月20日(日)、核兵器禁止条約が発効して4周年を迎え、長崎の被爆者団体や長崎県生協連などで構成する「核兵器禁止条約の会・長崎」の主催で「核兵器禁止条約発効4周年のつどい」を長崎原爆被災者協議会の地下講堂において開催しました。

 当日は120名の参加者で会場は埋まり、ノーベル平和賞の受賞、そして被爆80年の節目に当たる年に相応しい、関心の高さがうかがえるつどいになりました。司会は、長崎大学生協の井上清美理事(長崎県生協連の監事)が務めました。

 最初に長崎総合科学大学名誉教授の大矢正人さんより、「被爆・戦後80年 世界と日本と私たち」と題して基調講演を行っていただきました。大矢名誉教授の話は、「21世紀になってからの世界と日本の動き」、「核抑止論」と「核の傘」について、そして「次の世代への継承と戦後100年に向けてめざすこと」をテーマに多岐にわたり、わかりやすい説明でした。

 
司会の長崎大学生協の井上清美理事 長崎総合科学大学 大矢正人名誉教授より講演

 その後、原爆により被爆された皆様方のご冥福を祈り、みなさんで黙祷を行いました。続いて、被爆4世であり二重被爆者の山口彊さんのひ孫にあたる長崎南山高校演劇部の原田晋之介さんより、ノーベル委員会のフリードネス委員長スピーチの抜粋が披露されました。

 
参加者全員で黙祷 長崎南山高校の原田晋之介さんの朗読

 次にノーベル平和賞授賞式や関連行事に参加された方6名から報告がありました。最初に日本被団協代表理事で長崎原爆被災者協議会副会長の横山照子さんより授賞式や関連行事に参加された感想、次に長崎県被爆者手帳友の会・会長の朝長万佐男さんより現地で開催された平和賞フォーラムでの証言、その後、県原水協の田中弘法さん、長崎県被爆者手帳友の会の井原和洋さん、高校生平和大使の津田凛さんと大原悠佳さんより、現地での様子や感想について報告をいただきました。

 
長崎被災協の横山照子副会長 長崎県被爆者手帳友の会の朝長万佐男会長
 
井原和洋さん 田中弘法さん
高校生1万人大使の二人

 次に、特別ゲストとして戦争や被爆者の写真を撮り続けている写真家の大石芳野さんが東京より駆け付け、今回のノーベル平和賞受賞に関して祝福のお言葉をいただきました。

 最後に、長崎南山高校演劇部3名の方たちによりアピール文を朗読して、「うたごえ協議会」のみなさんの演奏に合わせて「原爆ゆるすまじ」という歌詞を全員で唄い本日のつどいを終了しました。

 このつどいを通じて感じたこと・印象的だったことは、“現地オスロの皆さんが非常に歓迎し、喜んでくださったこと”、“平和への思いは全世界共通の願いであり、国境はないこと”、そして“今回のノーベル平和賞受賞は、”世界の光であり“、2度と戦争を繰り返していけないこと” だったと思います。そして、参加者全員が再認識して決意を新たにしたものと考えます。

 
写真家 大石芳野さん 長崎南山高校演劇部3名によるアピール文朗読
うたごえ協議会のみなさんの演奏

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