県連トピックス
2024年度 第53回長崎県生協大会開催報告について
11月13日(水)に第53回長崎県生協大会を開催しました。この県生協大会は、毎年、会員生協が介して学習する場と生協間の交流を目的に開催しています。
今回は、これまで行ってきた会場から、交通アクセスも良く、コスト的にもメリットのある九州労金4階の大会議場に会場を変更して開催しました。
また、コロナ以降行ってきたハイブリット開催から、会場参加のみとし、対面でリアルに話が聴ける場として対応しました。
参加者は、総数90名(前年82名 オンライン2名含む)、8生協から参加いただき、永年勤続者表彰、ワーカーズコープから講師を招き学習会、そして医師・中村哲さんのドキュメンタリー映画を視聴しました。
★詳しくは、以下にご報告いたします。
①開会のあいさつ 山城会長
- 実行委員として準備してこられた方々にお礼を述べられ、その後、私たちを取り巻く情勢(物価高、不安定な世界情勢)にふれ、こんな状況の中ではあるが、生協としての役割をしっかり果たしたい、そしてこの場で会員生協間のコミュニケーションを図ってほしい旨のお願いをしました。
また、日本被団協のノーベル平和賞受賞にふれ、来年は被爆80年を迎えるので、被爆者団体、および行政と連携を図りながら取り組みを進めたいとあいさつをしました。
②永年勤続表彰 グリーンコープ生協(長崎)の鎌田憲孝さん
- 鎌田さんが登壇し、表彰を受けた後、「生協の社会的役割は大きい、これからも生協の活動は、社会・地域貢献するものと確信しています」と力強く、ごあいさつされました。
③学習講演 ①「労働者協同組合と協同労働について」
講師:労働者協同組合ワーカーズコープ・センター事業団 九州事業本部・沖縄開発室 牛草賢二本部長
- 労働者協同組合法の設立された背景と日本における歴史、そして労働者協同組合の構造、設立から運営までの流れ、NPO法人との違いなどわかりやすく説明していただきました。
参加者からは、質問もあり、日頃学習する機会がない「労働者協同組合と協同労働」について詳しく知るきっかけになり、大変良かったという声がありました。
④学習講演 ②「長崎エリアの取り組みについて」
講師:労働者協同組合ワーカーズコープ・センター事業団 里英樹所長
- 学習講演②では、長崎の状況について説明を聞きました。長崎県で設立した経緯、現在行っている業種について話があり、会員生協の中でも県労働者生協からの業務委託を請け負っているとの報告もありました。地道な仕事ではありますが、この積み重ねが大切であると思いました。
⑤ドキュメンタリー映画「医師中村哲の仕事・働くこと」視聴
- 47分間という短い時間ではありましたが、内容が濃く、心の底から感銘を受ける作品に、みなさん熱心に見入ってました。参加者からは、「中村哲さんの働くことへの熱意」、「身を粉にして働く姿」、そして、「相手を思いやる人柄」、等などの感想があり、まさに「仕事・働くこと」を教えられた内容でした。
視聴後、日本社会連携機構 事務局の酒見様より、この映画は、どの会場でも上映は可能なので、ぜひ開催して欲しい旨のお願いがありました。また、本日司会のグリーンコープ生協(長崎)の小林祐子理事から、中村哲さんを招いて学習会を開催したこと、素晴らしい人間性について補足説明がありました。
⑥閉会のあいさつ 田代健一郎副会長
- 本日の県生協大会が有意義であったこと、そして、それぞれの会員生協が持ち帰り、思いを共有し、日頃の仕事に生かしてほしい旨をお願いして閉会しました。
⑦全体通してのまとめ
- 2回の実行委員会の中で企画検討し、当日を迎えた本大会でしたが、進行もスムーズでしたし、内容的にも中身のあるものになったのではないかと思います。
学習講演①・②ワーカーズコープの労働者協同組合と協同労働については、日頃、学習する機会はなかったということもあり、知る機会になったという点で大変良かったのではないかと思います。また、講師の説明も非常にわかりやすかったと思います。
中村哲さんのドキュメンタリー映画は、会場の皆さんが感銘を受け、感動し、共感したものになったのではないかと感じています。中村哲さんの生き方は出来ないまでも、「社会に貢献すること」、「地域に貢献すること」、「他人に貢献すること」・・・これは、まさに生協運動の考え方の原点であり、学ぶ点が多い内容だったと思います。
また、会員生協間での交流が図れ、中身の濃い、県生協大会になったのではないかと考えています。
今後の仕事を行っていくうえで、本日学んだことを少しでも実践していただければと思います。
<会場に参加された方々の声・感想(アンケートより抜粋)>
★アンケート提出 68枚 以下内訳
大変良かった(37人) 良かった(24人) 普通(3人) あまり良くなかった(0) 良くなかった(0) 未記入(4人)
※大変良かった、良かったで全体の90%を占めています。
●学習講演①・②「労働者協同組合と協同労働について」
- 労働者協同組合を初めて知り、とても良かった。私たちも立ち上げる事ができること、知らなかったので勉強になりました。
- 協同労働について詳しく知ることができました。仕事、働くというのが単にお金を稼ぐだけでないという原点に戻って考える良い機会になりました。
- 「労働者協同組合」。分かりやすく、3人集まれば始められるなど、様々な人が立ち上げる事ができ、身近なものだと感じました。
- NPO法人と協同組合の違いを分かりやすくお話いただき有難うございました。
●ドキュメンタリー映画「医師中村哲の仕事・働くこと」
- 毎回、勉強になる講演で良いと思います。中村哲さんの映画に心を打たれました。
- 中村医師の志に感動しました。医師でありながら人々の暮らしを考え、用水路を作り上げ、人としての原点を感じました。子供に見せたいと思います。
- 中村哲先生の映画とても良かった。これは偉大な日本人がいたのかと知りすぎてビックリした。もっと日本国民に知ってもらうべきだ。今回、映画を見る機会を与えていただき有難うございました。
- 中村哲さんのドキュメンタリー映画をもっと沢山の人に観ていただきたいと思います。特に若者には是非みてもらいたい。
- 中村医師の映画は本当にこれから進路を考える子ども達にも見せたいです。
- 恥ずかしながら中村先生のことは全く知りませんでした。この映画は、すごく心に沁みて身近なところから何ができるか考えさせられるきっかけとなりました。(これからの人生、子ども達の人生など) また子ども達と観たいです。
- 中村医師の仕事に対する姿勢に感動しました。働くという事は人のために敬愛のもと働いて素晴らしかったです。協同組合のあり方と再度見つめなおす機会になりました。
- 大変良かったです。医者という枠を越えてアフガニスタンのために尽力されて戦時下の中用水路を作り荒れ果てた大地が緑豊かな土地に再生した光景はとても心打たれました。今も人々の暮らしを支えられていることは素晴らしいですし惜しみなく働いて来られた中村先生の姿、働き方に感動しました。たくさんの方に見て欲しいです。
司会の小林祐子理事 | 開会のあいさつ 山城会長 |
永年勤続表彰を受ける鎌田さん | 会場の参加者・質問する山下和英学校生協専務 |
学習講演する牛草本部長 | 長崎エリアの報告をする里所長 |
閉会のまとめ 田代健一郎副会長 |