県連トピックス

核兵器禁止条約発効3周年のつどい

 1月22日(月)、核兵器禁止条約が発効して3周年を迎え、長崎の被爆者団体や長崎県生協連などで構成する「核兵器禁止条約の会・長崎」は、「核兵器禁止条約発効3周年のつどい」を長崎被災者協議会の地下講堂で開催しました。当初は、平和公園の祈念像前で開催を予定していましたが、小雨交じりのあいにくの天候だったため、急遽会場を変更しての開催となりました。

 当日の参加者は120名、会場はたくさんの方たちで埋まりみなさんの関心の高さがうかがえるつどいになりました。司会は、長崎大学生協の井上清美理事(長崎県生協連の監事)が務めました。

 
司会を担当した長崎大学生協の井上清美理事 参加者のみなさん

 最初に主催者を代表して「核兵器禁止条約の会・長崎」の柿田冨美枝共同代表よりご挨拶があり、その後、第2回締約国会議に参加された方を中心に多方面でご活躍されている8名の方(被爆者から高校生平和大使2名を含む)たちより発表がありました。

 発表者は、それぞれに自分の思いを語り、被爆者からは、被爆当時の悲惨な状況や辛かった思い、さらに、核兵器は決して使用してはいけないとの強い意思が感じ取れました。そして「日本政府は条約に署名・批准を行なうべきであり、第3回締約国会議には最低でもオブザーバー参加すべきである」と述べ、日本政府に対し核兵器禁止条約への署名・批准を求めました。そして、核兵器禁止条約は希望の光であり、これからも核兵器廃絶に向け活動を行なっていく気持ち新たにしました。

 
柿田冨美枝共同代表からの主催者あいさつ 「長崎県被爆者手帳友の会」の朝長万佐男会長の報告

 また若い世代を代表して元高校生平和大使で被爆4世の大澤 新之介さんからは、SNSを活用して同世代に平和の活動を知るきっかけにしているとの報告や今後もしっかりと被爆の継承を行なっていきたいとの意思表明がありました。高校生平和大使からは締約国会議においてアピール文を読み上げた際、参加者から核兵器廃絶に向けての賛同と意識の変化を感じたことの報告があり、若い世代に頼もしさを感じた発表でもありました。

 
原水爆禁止長崎県協議会の佐藤澄人事務局長 高校生平和大使からの報告

 発表後、長崎鎮西学院大学の柏 朱華さんが、「第2回締約国会議に日本政府が参加しなかったこと」、「核禁止条約には70カ国が批准し、国連加盟国の半数に迫っていて大きな希望になっていること」、「今後も核兵器禁止条約を広め、締約国会議の成果を知らせる取り組みをさらに強めていくこと」の内容についてアピール文を読み上げました。

 
本田魂共同代表からの賢人会議に参加しての報告 アピール文を読み上げる 柏 朱華さん

 最後に、「核兵器禁止条約の会・長崎」の田中重光共同代表より、核兵器禁止条約は我々の希望となるものである、しかし、ここに来てロシアのウクライナへの侵攻、イスラエルとガザ地区の紛争など核兵器の脅威を感じる現実もある、こんな時だからこそ核兵器廃絶に向けた声を全員で出して行きましょう。と力強く結び、つどいを終了しました。

「核兵器禁止条約の会・長崎」の田中重光共同代表より閉会のあいさつ

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