県連トピックス

アメリカ合衆国における臨界前核実験の実施に対する抗議文

<米国の核実験に対する抗議文>

アメリカ合衆国
ドナルド・トランプ 大統領閣下

アメリカ合衆国における臨界前核実験の実施に対する抗議文

 貴国が2019年2月に、ネバダ州で臨界前核実験を実施していたことが明らかになりました。これは核兵器の廃絶を求める世界の世論に逆行するものであるとともに、他国に核開発推進の口実を与えるものです。

 今月開催されたNPT再検討会議第3回準備委員会において、貴国から「核軍縮のための環境づくり(CEND)が提起され、核軍縮に向けた今後の対話が注目される中、自らは臨界前核実験を通じて核兵器の性能向上を進めていたことは、国際社会に大きな不安と不信感をもたらすものです。

 長崎では被爆者の方々が74年前の自らの体験を語り伝えることで、二度と核兵器が使われることのないよう、だれひとり核の惨禍に見舞われることのないよう、長崎を最後の被爆地にという思いで、核兵器廃絶と世界の恒久平和が実現できることを願い取り組みをすすめてきました。

 私たち長崎県生活協同組合連合会および会員生協は、日本全国の生協の皆さんとともに、被爆者の想いにともに寄り添い、国連における核兵器禁止条約の発効を求めて、世界の平和と核兵器廃絶に向けた「ヒバクシャ国際署名」の取り組みを広げています。

 今回の貴国の実験に強く抗議するとともに、今後計画されている一切の核実験を中止し、「核兵器なき世界」の実現に向けて核軍縮に誠実に取り組むことを強く求めます。

2019年6月4日
長崎県生活協同組合連合会
常任理事会

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