県連トピックス
アメリカ合州国の臨界前核実験実施に抗議します
アメリカ合衆国大統領
ドナルド・トランプ大統領閣下
貴国が2017年12月西部ネバダ州でプルトニウム用い、核爆発を伴わない臨界前核実験を実施していたことが明らかになりました。今回実施された臨界前核実験は5年ぶり28回目にあたり、国際社会の核廃絶の流れに逆行し、被爆地の心情を踏みにじるものであり、断じて許すことができません。
2017年には「核兵器禁止条約」が122カ国の賛成多数で採択され、核兵器国際キャンペーン(ICAN)がノーベル平和賞を受賞し、核兵器廃絶に向けた機運が世界中で高まってきています。今回の行動は、こうした核兵器廃絶を求める世界の人々の願いに逆行する暴挙であり、私たちの願いを無視した核実験の実施に強く抗議します。
また、貴国は今年の2月、核兵器を「使える兵器」として役割の拡大を目指す方針を公表しました。自国では核兵器の役割を強化する一方、朝鮮民主主義人民共和国に対して非核化を迫る行動とは矛盾しており、いかなる理由があろうとも到底受け入れられるものではありません。
私たちは被爆地ナガサキの生協連として、「ヒバクシャ国際署名」など戦争や核兵器のない平和な世界の実現に向けた取り組みを続けています。
私たちは、貴国に対し、いかなる核実験も直ちに中止することを求めるとともに、「核兵器のない世界」の実現に向け、大国としてより一層責任ある行動をとることを強く要請します。
2018年10月18日
長崎県生活協同組合連合会