県連トピックス
2009ピースアクションinナガサキ開催報告
平和
8月7日~8日、全国及び地元生協から計600名の参加を得て、2009ピースアクションinナガサキを開催しました。
被爆敗戦から64年を経て、被爆体験の継承と被爆者支援、そして核兵器廃絶を確かなものとすることが重要な課題になっています。2009ピースアクションinナガサキでは、長崎県生協連とともに、こうした点を踏まえた企画構成を行いました。
1.ピースアクションinナガサキ
参加者は、38会員生協600名(2008年:33会員生協600名)となりました。
(1)企画テーマ
実行委員会で企画の具体的な設計や準備等を進めました。今年度の企画テーマを「被爆者への想いを寄せる」「長崎の再発見」とし、被爆者のおかれている状況を理解し被爆者と想いを共有するとともに、日本有数の基地である佐世保基地めぐりや長崎市が開催している「長崎さるく(「歩き回る」の意の長崎弁)」とタイアップした企画など、長崎を再度、見つめ・考える機会となるよう検討しました。
(2)虹のひろば
オープニングでは、昨年に引き続き被爆者歌う会「ひまわり」の皆さんにご登場いただき、合唱が披露されました。主催者挨拶、田上富久長崎市長からのメッセージ代読に続いて、被爆者の手記や原爆を題材とした文学作品をピースバトン・ナガサキの皆さんの朗読でお聞きしました。出演者の中には被爆者の方もおり、胸に迫る朗読でした。
続いて、長崎の高校生が中心となって活動している「高校生一万人署名活動実行委員会」の皆さんから活動を紹介していただき、「微力だけど無力じゃない」の言葉に、大きな拍手が送られました。
最後に、地元長崎でご活躍中の山口修さん(ギタリスト)・純子さん(声楽家)ご夫妻による平和コンサートが行われ、途中には地元の画家・版画家である小﨑侃(こざきかん)さんとの歌と絵のコラボレーションのコーナーもあり、会場は盛り上がりました。
(3)分科会
分科会は、8月7日~8日にかけて、佐世保基地めぐり、被爆の証言、フィールドワーク、NPT再検討会議関連企画、ピースアクションみんなのひろばなど延べ12分科会が取り組まれました。
フィールドワークは、「生協平和のまち歩き」と題して、原爆の碑や遺構を巡るコースだけでなく、長崎市の「長崎さるく」ガイドによる長崎の幕末の歴史を訪ねるコースも実施しました。被爆の証言では、地元ララコープの協力により朗読や紙芝居の上映も行いながら実施しました。
佐世保基地めぐりは、昨年に引き続き4回目で、船から佐世保を見学する企画として実施して、全国や地元生協から71名の参加がありました。
今年は2010年NPT再検討会議の前年ということもあり、「NPT再検討会議に向けて」と題して学習・交流企画を実施しました。8生協から51名が参加し、NPO法人ピースデポの中村桂子さんの講演、長崎被災協の山田拓民事務局長のお話、参加生協の活動紹介を行いました。
常設展示コーナーの「ピースアクションみんなのひろば」は、九州の生協を中心に7生協からの出展ブースのほか、短冊に平和の願いを書くコーナー、高校生一万人署名活動紹介コーナー、紙芝居コーナーなどが設けられ、約200名の来場者がありました。
(4)関連行事
8月7日に、原爆養護ホーム恵の丘・かめだけの2施設と日赤原爆病院へのお見舞い訪問を、日本生協連と長崎県生協連で実施しました。8月9日の長崎市慰霊式典には、長崎県生協連から本田稔会長、日本生協連から芳賀唯史専務理事が参列しました。
以上