県連トピックス

長崎原爆症認定集団訴訟判決下る(6・23 長崎地裁)

-基本的には「勝訴」、ただし一部敗訴、全面決着に今だいたらず-

10:00 地裁にむけてパレード10:00 地裁にむけてパレード

11:00 地裁玄関前「勝訴」出る11:00 地裁玄関前「勝訴」出る

12:00 報告集会・森内原告団長挨拶12:00 報告集会・森内原告団長挨拶

 提訴から実に5年の歳月が流れましたが、長崎の裁判もようやく判決を迎えました。この間の、各地の裁判の流れからして原告団はじめ支援者は長崎での全面勝訴を確信しておりました。そして、本日の裁判所の判決は27名の原告団に対し、20名は勝訴、7名については却下処分取消請求が棄却(敗訴)されました。

 長崎での「松谷訴訟」からして国は実に15連敗、「原爆症認定集団訴訟」でも実に8連敗、誰の目にも今日の判決では全面勝訴を確信していただけに実に残念な結果となりました。

 この被爆地ナガサキでの全面勝訴が勝ち取れたら、一気に政治決着が図られるのではないか期待を寄せていましたが、願いはかないませんでした。

 しかし、判決の中では、国が主張してきた、原因確立論をきびしく断罪し、新基準でも認めていなかった慢性肝炎、肝障害等の疾病も原爆症と認めるなど前進面もあげられます。

 長崎の裁判の結審が実に1年間も待たされ、この間、新基準などが打ち出されましたが、結審後の問題は判決には反映されませんので、新基準にあてはめると、もしかすると、もっと沢山の方が勝訴したかもしれません。

 今日の判決には、日本被団協、東京弁護団、北海道原告団、熊本原告団など約300 名の参加者、多数のマスコミ取材が駆けつけ関心の高さをみせました。

 被爆者には残された時間は多くはありまんが、しっかり寄り添い、最後の勝利まで支援の活動を続けてまいります。どうぞ引き続きご協力とご支援をお願い申し上げます。

» 「原爆症認定集団訴訟長崎判決についての声明」(PDF 354KB)

↑ページの先頭へ戻る